【SNSマーケティングのトレンド2026】押さえたい4つの変化

はじめに
「そろそろSNSに力を入れたいが、何から始めればいいのかわからない」「毎日投稿しているのに、なかなか成果につながらない」。そんな声を、中小企業の現場でよく耳にします。
この記事では、SNSマーケティングのトレンド2026を、電通や総務省などの最新データをもとに整理します。市場がどこまで伸びているのかを確認したうえで、2026年に押さえておきたい4つの変化と、中小企業・BtoB企業が最初に取り組むべきことをわかりやすく解説します。専門用語はできるだけかみくだいて説明しますので、これからSNSに本腰を入れる方も安心して読み進めてください。
目次
SNSマーケティングのトレンド2026を一言でいうと?
2026年のSNSマーケティングはズバり、「短尺動画」「生成AI」「信頼」という3つのキーワードで語れます。
そもそもSNSマーケティングとは、InstagramやX、TikTok、YouTubeといったソーシャルメディアを使って、商品やサービス、企業そのものの魅力を伝え、認知や購買、ファン化につなげる活動のことです。かつては「アカウントを作って投稿する」だけでも一定の効果がありました。しかし2026年は、動画を中心とした表現、AIを使った制作の効率化、そして情報の信頼性を軸に、戦略の巧拙で差がはっきり出る段階に入っています。
以降で、まず市場の大きさをデータで押さえ、そのうえで具体的なトレンドを一つずつ見ていきます。
【データで見る】2026年のSNS市場はここまで伸びている

まず、SNSがどれだけ生活とビジネスに浸透しているかを数字で確認します。トレンドを追う前に、市場規模を把握しておくことが判断の土台になります。
ICT総研の調査によると、2024年末時点の日本国内のSNS利用者は8,452万人で、ネットユーザーの79.0%にあたります。さらに2026年末には8,550万人(普及率80.1%)に達すると予測されています(出典:ICT総研「2024年度 SNS利用動向に関する調査」2025年1月発表)。同調査では、TikTokの利用率が前回調査から約11ポイント増と大きく伸び、Facebookを抜いて主要SNSの5位に上昇した点も注目されています。
広告市場の動きはさらに明確です。電通の発表では、2025年の日本の総広告費8兆623億円のうち、インターネット広告費が4兆459億円(前年比110.8%)となり、構成比50.2%と史上初めて過半数を超えました(出典:電通「2025年 日本の広告費」2026年3月発表)。
その内訳を見ると、SNSと関わりの深い費目が市場をけん引しています。ソーシャル広告費は1兆3,067億円(前年比118.7%)と二桁成長を続け、動画広告費は1兆275億円と推定開始以降初めて1兆円を突破しました(出典:電通「2025年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」2026年3月発表)。ソーシャル広告のうち動画共有系は5,126億円(構成比39.2%)を占め、その比率は前年から増加しています。予算が縦型・短尺の動画へ移りつつあることを示す数字です。

トレンド①ショート動画・縦型動画が完全に主流へ
2026年の最も大きな変化は、ショート動画(縦型の短い動画)がSNS表現の中心になったことです。TikTokだけでなく、Instagramのリール、YouTubeショートと、主要プラットフォームがこぞって短尺動画を優先的に表示しています。
前章で触れたとおり、ソーシャル広告のなかで動画共有系の構成比が伸びており、企業の予算配分も動画へと移っています。総務省の「令和7年版 情報通信白書」でも、ソーシャルメディアの利用率は2024年の41.1%から2029年には58.7%へ拡大すると見込まれ、短編動画など新しい形式の利用が広がっていると指摘されています(出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」2025年7月発表)。
短尺動画が強いのは、フォロワー数が少なくても内容が良ければ広く届きやすい仕組みにあります。文章や1枚画像よりも、雰囲気や人柄、商品の使い方が短時間で伝わるため、認知を一気に広げたい企業にとって相性のよいフォーマットです。まず1本、スマートフォンで撮った15〜30秒の動画から始めるだけでも、発信の質は大きく変わります。
トレンド②生成AIは「量産×人の編集」で効く
2つ目のトレンドは、生成AI(テキストや画像、動画を自動でつくるAI)の実務への浸透です。投稿文のたたき台づくり、画像や動画素材の生成、配信の最適化まで、制作フローのあちこちでAIが使われるようになりました。
ここで押さえたいのは、AIに任せきりにするのではなく、「AIで素材や案を量産し、人が編集で意味を与える」ハイブリッドが成果につながるという点です。AIは選択肢を大量に、そして速く用意することが得意です。一方で、自社らしさや文脈に合っているかを判断し、伝えたいメッセージへ研ぎ澄ますのは人の役割です。時間をかけるべきところと、かけずに最適化すべきところのメリハリが重要と言えますね。
この分担ができると、これまで時間がかかっていた投稿制作の工数を減らしながら、試行回数を増やせます。少人数でSNSを回している中小企業ほど、AIを「作業の下ごしらえ役」として取り入れる効果は大きいといえます。
トレンド③「バズる」から「信頼・一次情報」への価値転換
3つ目は、評価の軸が「どれだけ拡散したか(バズる)」から「どれだけ信頼できるか」へ移っていることです。生成AIによって似たようなコンテンツが大量にあふれるなか、ユーザーは情報の正しさや発信者の専門性をこれまで以上に重視するようになっています。
企業にとってこれは追い風です。現場で得た一次情報、自社ならではの実績やノウハウ、社員の顔が見える発信は、AIには簡単に真似できない価値を持ちます。一時的に数字を伸ばす投稿より、「この会社の発信は信頼できる」と積み重ねる運用のほうが、結果的に問い合わせや採用につながりやすくなります。
具体的には、専門家としての解説、お客様の課題解決の事例、開発や制作の裏側といった、根拠と体験に基づくコンテンツが有効です。派手さよりも、一貫性と正確さを大切にする姿勢が2026年のSNSでは効いてきます。
トレンド④コンテンツから直接買う「ディスカバリー型EC」
4つ目は、コンテンツを楽しむ流れのなかで、そのまま商品を購入する「ディスカバリー型EC」の広がりです。「欲しいものを検索して買う」従来の購買に対し、「動画を見ていて偶然出会った商品をその場で買う」という発見型の購買が増えています。
その象徴が、TikTok Shopに代表される、動画とショッピング機能を統合した仕組みです。SNSが「知ってもらう場所」から「買ってもらう場所」までを一続きに担うようになり、認知から購入までの距離が縮まっています。
物販やサービスを扱う企業は、投稿を「情報発信」で終わらせず、興味を持った人が次の行動(購入・予約・問い合わせ)へ迷わず進める導線を設計しておくことが重要になります。プロフィールや投稿からの動線をあらためて見直しておきたいポイントです。

中小企業・BtoBが2026年に最初にやるべきこと
ここまでのトレンドを踏まえ、限られた人手と予算で成果を出すために、最初に取り組むべきことを整理します。結論は、「全部を追わず、1媒体×短尺動画から始め、信頼を積み重ねる」ことです。
すべてのSNSに手を広げると、更新が止まりがちになり逆効果です。自社の顧客が最も多くいるプラットフォームを1つ選び、短尺動画を軸に、無理なく続けられる運用体制を先につくることをおすすめします。
よくある質問
どのSNSから始めるべき?
まずは自社の顧客層が最も使う1媒体に絞ります。若年層への認知拡大ならTikTokやInstagram、BtoBで信頼構築を重視するならXやYouTubeが選択肢になります
生成AIはどこまで使っていい?
たたき台の作成や素材の量産まではAIに任せ、最終的な言い回しや事実確認は必ず人が行うのが安全です。数値や事例は一次情報で裏付けましょう
成果が出るまでどれくらい?
短尺動画で認知が動き始めるまで数週間〜数か月が目安です。単発で判断せず、反応を見ながら改善を続けることが前提になります
とはいえ、媒体選びから動画制作、継続運用までを自社だけで整えるのは、ノウハウと工数の両面でハードルが高く感じられるかもしれません。TONMANAでは、企業のSNSマーケティングを戦略設計から運用まで支援しています。「何から手をつければいいか相談したい」という段階でも問題ありません。
まとめ
2026年のSNSマーケティングのトレンドは、「短尺動画の主流化」「生成AIの実務活用」「信頼・一次情報への価値転換」「ディスカバリー型ECの広がり」という4つの変化に集約されます。ネット広告が総広告費の過半数を超え、ソーシャル広告と動画広告が市場をけん引するなか、SNSは企業にとって欠かせない基盤になりました。
大切なのは、すべてを一度に追いかけることではありません。自社の顧客がいる場所を見極め、短尺動画と信頼できる発信から着実に始めること。その一歩が、2026年のSNSで成果を分ける分かれ道になります。自社に合った進め方に迷ったときは、ぜひ一度ご相談ください。
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