【授業レポート・対談】「アプリケーション演習B」の実践で身につけるWebデザイン力
はじめに
札幌デジタル&どうぶつ・医療・観光専門学校 1年次後期「アプリケーション演習B」では、Webサイトデザインの基礎から実践までを一貫して学ぶ授業を実施しました。本記事では、講師を担当した長濱 ・ 小林による対談形式で、授業の狙いや内容、成果について振り返ります。
対談「アプリケーション演習Bを振り返って」
Q. 今回の授業の全体設計について教えてください
小林
今回は「考えて作れるデザイナーの入口に立たせる」ことを一番の目的にしました。いきなり自由制作ではなく、まずは優れたKV(キービジュアル)をトレースするところから始めています。少しでも多く色んなデザインに触れてほしかったからです。一年次の前期は、「ある程度正解のある課題」を中心に取り組んでもらっています。ですが、デザインは正解が一つではありません。だからこそ、まずは“良い事例を分解する力”を身につけてほしいと考えました。
長濱
いきなり作らせると、どうしても“なんとなく配置する”状態になってしまう。まずはプロの構造を分解して理解することを重視しました。
「なぜここに写真があるのか」「なぜこの順番なのか」を意識できるようになるだけで、デザインの質は大きく変わります。その土台づくりが前半の目的でした。
Q. 授業前半の「KVトレース」の狙いは?
長濱
配色・余白・情報の優先順位などを、手を動かしながら理解してもらうためです。見るだけでは身につかないので、実際に再現することで設計意図が見えてきます。最初は「写すだけ」に見えるかもしれませんが、実際にやってみると「ここ難しい」「意外とズレる」という壁にぶつかる。その経験が重要なんです。
小林
デザインは感覚ではなく「設計」だということを、ここで体感してもらう狙いもありました。トレースを通して、「感覚で置く」と「理由を持って置く」の違いを理解できた学生は、後半の成長スピードが明らかに違いましたね。
Q. 学生の反応で印象的だったことは?
小林
後半では、共通のワイヤーフレームを配布して、PC・スマホ両方のデザインを一から制作してもらいました。構造が決まっている分、「デザインでどう差を出すか」が問われる課題でしたし、いい意味で個性が出る、我ながら面白い課題だったと思いますよ。笑
長濱
小林じゃないですけど、構造は同じでも、デザインは全員違う。そこが面白い部分でしたね。デザインの方向性もそうですし、配色、写真の扱い方、余白の取り方で、印象がまったく変わる。「同じ条件で勝負する」というのは、実務にもかなり近い経験だったと思います。
Q. 指導するうえで意識したことは?
長濱
「正解を教えすぎない」ことです。すぐ答えを出すのではなく、まず考えさせる。遠回りに見えますが、自分で気づいたことは忘れませんし、失敗から学ぶことのほうが圧倒的に経験値としては多いんですよね。
小林
僕も長濱と同意見です。あとは、とにかく否定しないことですね。「違う」ではなく、「なぜそう考えたのか」を聞くようにしていました。そこから一緒にブラッシュアップする形を意識していました。なぜならやってはいけないデザインはありますが、デザインに正解がないからです。
Q. では、実務を意識したポイントは?
長濱
日頃から言ってましたが、最終日では特に、発表フォーマットを予め提示して、「なぜこの配置なのか」「なぜこの色なのか」など自分がアウトプットした成果物に対する言語化をさせました。現場では「ただ何となく」、根拠のないのに「トレンドだから」のような説明できないデザインは通りません。プレゼンや社内レビューを想定したトレーニングでもありました。
小林
この最終発表は、どこかクライアントワークにも近いとこがありましたね。デザイン制作過程で修正対応やブラッシュアップも授業内で体験してもらいましたしねえ。一度作って終わりではなく、「改善する力」まで含めて学んでもらいたかったですね。

授業構成の概要
- 前半:基礎理解フェーズ
- Webデザイン・レイアウト・設計の基礎理解
- 複数KVデザインのトレース
- 後半:実践制作フェーズ
- 共通ワイヤーフレーム配布
- PC/SPデザイン制作
- 個別フィードバック
- 発表・授業振り返り
生徒アンケートから見る成果
全授業終了後に実施したアンケートの一部抜粋。
① 授業の難易度(1:簡単すぎた〜5:難しかった)
多くの学生が「3〜4」を選択しており、適度にチャレンジングな難易度であったことが分かります。「簡単すぎず、考える力が必要だった」という声が多く見られました。
② 「自分でWebデザインを作れる」という自信(1〜5)
平均的に「4前後」という結果となり、多くの学生が一定の自己効力感を獲得できたことが確認できました。「最初は不安だったが、最後には形にできた」「自分でも作れると感じた」というコメントが印象的でした。
このアンケート結果をどう見るか
Q. この結果をどう評価しますか?
小林
正直、かなり良い数字だと思っています。難しさと達成感のバランスが取れていた証拠ですね。「できなかった」で終わらず、「できた」で終われたことが一番大きいです。
Q. 改善点はありますか?
長濱
理解スピードに差が出たので、補講的なコンテンツは今後検討したいですね。演習教材やや復習させる内容を充実させる余地はあります。
Q. では最後に今後に向けて一言お願いします。
長濱
今回の経験が「自分はできる」という原体験になっていれば嬉しいです。
小林
来年の授業では、より実案件に近い課題やLPのデザインにもじゃんじゃん挑戦してほしいですね。
今、デザインに興味がある・挑戦してみたいそんなあなた、是非一度サツデジのオープンキャンパスへ足を運んでみてはどうでしょう。
札幌デジタル&どうぶつ・医療・観光専門学校
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