自社コーポレートリニューアルに込めたデザイナーの想い
この度、約2年ぶりにTONMANAコーポレートをリニューアルいたしました。
以前のコーポレートの課題と、改修に至るまでの過程や社員一同がこだわった設計面・デザイン感などをデザインを担当した私がご紹介いたします。
目次
1. なぜリニューアルしたのか
株式会社TONMANAは、札幌市のWebマーケティング会社です。ただ単にサイトを作って終わり、単発のLP企画を実行して終わりではなく、長期的に運用、検証改善を行いクライアントと共に課題へ向き合うことを強みとしております。しかしながら、以前のコーポレートサイトからいただいたお問い合わせの大半は、単発の試作のご依頼や営業メールが多く、我々が欲していた内容ではなかったのです。
そもそもの作りが悪いのか、デザインに問題があるのか、、。そういった根本的な部分からの見直しがきっかけとなり、リニューアルとなりました。
2. 旧コーポレートサイトの課題
今までのコーポレートサイトは、どこか硬いよくあるコーポレートといったデザイン感でした。Webデザインのトレンドから考えても、デザインの鮮度が落ちたことも改修する理由の一つですし、我々の想いやサービスを今までのデザインでは上手く訴求できていない、そう感じたわけです。
↓旧TONMANAコーポレート
こうしたやや硬いイメージや、まるで制作会社のような見え方を刷新すべく、親しみやすいデザイン感、会社のイメージを具現化したデザインを模索いたしました。
設計面では、サイト回遊はもちろん配慮した作りではあったものの、サービス内容を詳しく明記しすぎたのもあり、単発のご依頼が多くあったと仮説を立てました。例えば、Webサイト制作や広告運用、採用マーケティングなどは、我々がクライアントの抱える課題を理解したうえでご提案させていただく改善案のあくまで一部なのですが、個々のサービスを主張しすぎたゆえに単発の依頼になってしまったのではないか、ということです。また、対内部で見ても、個人のアウトプットの場として活用できるサイトとしたい、そういった声もありました。
改善案として、サービス概要は個々では出さずに、クライアントとお仕事をさせていただくうえでどういうフローで、どういった施策をご提案し、どう取り組むのかを参考例も添えて全体像を見せるといった構成に改修。スタッフがアウトプットの場として利用できる各種投稿の見直し。コンテンツマーケティングもしやすく、サイト回遊もしやすい作りの見直しと洗い出せばたくさん課題はありました。
3.TONMANAらしいデザインとは何か
リニューアル版のデザインテーマは、#彩る #デザインする・創造する #ワクワク感。
スタッフそれぞれに色があり、色んな良さがある。しかしベクトルは皆同じ。社名にあるとおりトーン&マナーの合ったサービスを提供し続ける。こうしたTONMANAの特徴をデザインとして具現化する、ここが私の一番の難関でした。Webだけではなくdtpなどあらゆる媒体で解像度をあげるべくイメージを探しました。Webサイトのトレンドを盛りだくさんにしすぎるとその分挙動が重くなってしまう、デザインがまだ日本では馴染んでいない場合があるなど、気を付けなければならないことが多く、迷走するデザインフェーズでした。よくあるアブストラクトで抽象的に表現すべきか、モーショングラフィックスがいいのか、それとも流行りのthree.jsで3dを活用して表現すべきか。
数回の全体ミーティングと、各社員が持つTONMANAのイメージ、想いをヒアリングするにつれ、徐々にデザインが見えてきました。結果としてたどり着いた初稿は、今公開されているデザインで、親しみやすいポップなデザインを基底としつつもポップになりすぎない洗礼されたモダンな印象に仕上げ、社員に見立てたジオメトリックな図形の「TONMANA」が、footerでタイポグラフィの「TONMANA Inc.」ロゴと合わさるという軽度のスクロールテリングを実装し、ストーリー性のあるデザインにいたしました。
よければサイト回遊してみてください。
4. コーポレート改修はここからがスタート
やっとリニューアルできた!で終わりではありません。むしろスタート地点に立ったばかりです。実際に運用し始めて、リニューアル前の課題は改善に向かっているのか都度検証していかなければなりません。株式会社TONMANAは、長期的な戦略が強みであるWebマーケティングの会社であるということを少しでも知っていただける空間となるよう、都度アップデートしていきたいと斯様に考えております。
株式会社TONMANAは、現状の課題に沿った
ご提案は勿論、課題の見えていないお客様には
課題の見える化から施策のご提案をさせていただいております。お気軽にご相談ください。
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